4月になり、ようやく激務にもひと区切り…ですかねぇ。
たまたま、現時点では爆弾が爆発していないだけのような気も、しなくもなく。
さて、中断してました、昨年の出雲・天橋立旅行の続きと参りましょう。
網野駅で「タンゴエクスプローラー」とひとときの邂逅ののち、京都丹後鉄道の普通列車で天橋立に向かいます。
網野駅から天橋立駅までは5駅ほど。とはいえ駅と駅の間はそれなりに距離があり、30分ほどの道のりです。
天橋立駅に着いたのは午前11時過ぎ。駅前は日曜日の観光地だけあって、そこそこの賑わいがありました。
天橋立。「あまのはしだて」と読みます。
京都府北部、若狭湾に伸びる細長い砂州で、海に伸びる細長い松並木の写真や動画をご覧になった方も多いでしょう。
天橋立といいますと、やはり山の上の展望台から眺めた景色が印象的なのですが、天橋立駅からほど近いのは、天橋立、松並木の砂洲そのものです。
天橋立駅近くの橋を渡ると、そこはすでに砂洲の上。
地図で見るとわかりますが、天橋立駅の位置する本土(?)と天橋立の間には、細い海峡があるのですな。
天橋立の砂州の全長は約3キロといったところ。
歩きますと、両側に松並木が並び、その向こうには海。
でもまあ…歩いちゃう限りではそんなものすごく感心するものではないと言いますか(失礼)。
展望台から見たら素晴らしい眺めなんですが、歩いたら普通の松並木ですからね…
レンタサイクルなんかもあるらしく、自転車に頻繁に追い抜かれます。
自転車もいいなあと思ったのですが、今回、天橋立を通るのは片道だけの予定でしたので、徒歩です。ま、歩くのは好きなので、よし。
けっきょく、40分強かけて天橋立を渡りきりました。
今回の目的地、籠神社は、天橋立駅からは天橋立を挟んでちょうど対岸側にあります。
タイトルに書きました、「元伊勢」とはなんぞや、といいますと…ちょうど公式サイトに詳しく記述があったのでリンク。
要約しますと、天照大神が伊勢神宮に祀られる以前に、日本各所を巡幸し、祀られた神社群のことを「元伊勢」と言うそうな。
伊勢神宮には過去訪れたことがあるのですが、たまたま、何かの本でこの籠神社、そして眞名井神社のことを知り、いつか行ってみたいと思っていたのでした。
籠神社はなかなか広い境内。
バスが止められる駐車場なんかもある、大きな神社でした。
お社のつくりや境内もやっぱり、厳かな感じ。
ちょうどこの時間から空が晴れ始め、気持ちのいい参拝となりました。
この時期から集め始めた御朱印なんかも頂きました。
眞名井神社の御朱印も、籠神社で合わせて頂くことができます。
籠神社から歩いて15分ほどの場所にあるのが、眞名井神社。
こちらは奥宮と称していますが、籠神社が現在の位置に遷宮する以前の籠神社とのこと。
もっとも遷宮したのが奈良時代とのことですので、その歴史は長そうです。
なんでも、祭祀の場とされていた歴史は、弥生時代まで遡るのだとか。
こちらは私が訪れた時間は人影がなく、本当に厳粛な雰囲気。
鳥居からお社までは長い階段を登るのですが、高い木々に囲まれた階段を登る間、風の音だけがして、心が澄んでいくのを感じました。
写真からも、その静謐な空気が伝わればいいのですが。
今回の旅行では、一番気に入った場所だったかもしれない。
さて、参拝の後は観光です。
籠神社の近くには、天橋立の眺望で有名な「傘松公園」という公園が山の中腹にあり、神社の横の乗り場からケーブルカーかリフトで登ることができます。
次の目的地に移動する時間までは割とギリギリな時間だったのですが、やっぱり天橋立に来たからには「股覗き」はやっていかないとね、ってことで、公園に行ってみることにしました。
リフトで公園に着きますと…おお。
これはたしかにすごい眺め。やっぱり天橋立は遠くから眺めるのが良いのかも。
行った時間は天気も本当に良くて、行って良かったです。
股覗き、というのは、風景に背を向けて立ち、前かがみになって足の間から逆さの天橋立を見る、という遊びなのですが、たしかに逆さに見える天橋立の景色も新鮮でした。
ただし、携帯電話のデジカメで撮ると、上下が補正されちゃって結局普通の風景写真になってしまうという。
帰りはケーブルカーで帰ってきましたよ。こちらもまた絶景!
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